パーキンソン病のリハビリ~外的刺激について~

ご覧いただきありがとうございます! 若彦神経リハビリセンター 理学療法士の長坂です 今回は,外的刺激についてお伝えさせて頂きます. パーキンソン病患者さんからよく聞く言葉 動作の第一歩が出にくい,方向転換が苦手,狭い通路に差し掛かると足が出にくい,目的物の前に差し掛かると足が出にくい 外的刺激には五感を手掛かりにします.特に視覚刺激と聴覚刺激,体性感覚刺激になります 2014年までに発表された7論文では,歩行速度,ステップ長(一側の踵が接地してから、他側の踵が接地するまでの長さ),ストライド長(一側の踵が接地してから、再び同側の踵が接地するまでの長さ)。ケイデンス(単位時間当たりの歩数。通常、1分当たりの歩数(歩数/分)。などの歩行関連のアウトカムに有意な改善を認めたと報告されています. また,2017年までに報告された50論文では聴覚刺激は歩行速度とストライド長に正の効果,ケイデンスに負の効果を認めた また,2007~2017年に発表された24論文(対象者総数354人)を検討している.外的刺激後は即時的にすくみを軽減し,歩行や上肢機能を改善するが,結果の一貫性,効果の持続や効果の転移が難しいことが指摘されている. 聴覚刺激としては,一定のリズムを刻むメトロノームが使用されたりします.是非歩行の改善方法として参考にしてみてください. .