脊髄損傷

今回は、脊髄損傷について話していきたいと思います。

【脊髄損傷とは…】
脊髄とは、脳と身体を繋ぐ神経の束であり、脊髄が損傷されると、脳からの指令が筋肉に伝わらなくなり、また皮膚などで感じた感覚が脳へ伝わらなくなります。そのため運動麻痺、感覚障害、その他にも自律神経障害、排尿障害、排便障害などの様々な障害が起きてしまいます。
損傷の原因としては圧倒的に交通事故や高所転落、転倒といった外傷性のものが多いですが、腫瘍や血行障害など外傷以外の原因もあります。
損傷が頸髄ならば手足ともに、腰髄ならば足のみといったように、損傷される部分によって症状は様々です。高齢者の転倒などに多い中心性頸髄損傷では手足ともに麻痺が出現するものの、足の麻痺は手よりも軽度という場合もあります。

【脊髄損傷のリハビリについて】
脊髄損傷では比較的早期に将来の後遺症が決まる場合が多いため、より具体的な対応を障害ごとに考え実践していく必要があります。
残念ながら現在の医療では脊髄損傷の障害を元に戻すことは困難です。
なるべく脊髄損傷受傷前の状態に戻すということではなく、今後の生活の自立度を上げるための身体を作り上げていくということが目標になります。

【若彦神経リハビリセンターでは何ができるの？】
脊髄損傷に対してのリハビリは存機能を活用したリハビリが必要になってきます。
例えば、拘縮予防のための関節可動域訓練や動作訓練、脳神経の伝達強化などがあります。
また、福祉用具の業者と連携して利用者様の生活全般を考えた生活をサポートさせていただきます。